室内環境に関する Q&A
一般の方や関連企業の方などが室内環境に関して抱いているさまざまな疑問に答えることを目的として室内環境Q&Aを作成しましたので、 暫定第1版として公開いたします。いろいろな方にこのQ&Aをご活用いただければと思っております。
 今回のQ&Aでは、室内環境に関してこれまでいろいろな形で、またいろいろな分野に関して質問を受けた項目などを取り上げることにしました。回答は室内環境学会員に書いてもらっておりますが、現状の会員の専門性を考慮にいれると必ずしも網羅できる状況にはなく、とりあえずできるところから開始しております。今後、室内環境学会の活動がさらに広がっていけば、より多くの質問に答えられるようになるものと考えております。「暫定第1版」が表しているように、今回の公開で終わりというわけではなく今後増やしていくとともに、内容の充実も諮りたいと考えております。
 回答ですが、一つの質問に対して複数の室内環境学会員が回答を作成しました。しかし、室内環境に関わる問題は必ずしも正解が一つに定められるものではありません。また今日までに十分には解明できておらず、意見等が異なる課題もあると考えています。Q&Aは社会連携委員会が編集した後に公表しておりますが、まだまだ検討すべき点も残されているかとは思っております。様々なご意見を伺いながら、随時修正を加えていきたいとも考えております。
ダニアレルギーの予防法は..........
ダニアレルギーの予防法はなんですか?
アレルゲンとなる室内塵性ダニ類(House dust mite)を増やさないことに尽きます。またダニアレルゲン・ダニそのものを減らすには、@掃除機で吸い取る、A水洗いする、B封じ込める、C取りかえるなどがあります。
具体的には、
@掃除機で吸い取る:室内の床を少なくとも週に1〜2回はていねいに、1m2あたり20〜30秒を目安に掃除機をかけてください。寝具については、1週間に1回程度、使用している寝具類の表と裏の両面に掃除機がけをしてください。
A 水洗いをする: 布団は1〜2年に1回程度丸洗いすると効果的です。季節的に使用するタオルケットや毛布は使用前に丸洗いするとダニアレルゲンの70%~90%は除去できます。シーツ類は1週間に1回程度洗濯してください。
B封じ込める: 布団や枕のカバーに高密度織物を使用するとダニアレルゲンをある程度封じ込めることができます。ただし、その場合でもふとん干しやカバーの丸洗いは必要となります。
C取りかえる: ダニアレルゲンが高濃度の場合は、掃除や洗濯を行っても思ったほど減らないことがあります。場合によれば買い替えを考えた方がよいかもしれません。

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