「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」について

  2020年の春時点で、日本を含む世界中で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が猛威を振るっており、三密を避けることなど、より一層の感染対策が求められています。新型コロナウイルスという未知なるものに社会が立ち向かう中で、室内環境学会として情報発信という形で貢献したいと考え、コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例を室内環境学会学術委員会で整理し、紹介させていただくことにいたしました。
  本稿では、ウイルスの感染経路、飛沫の大きさと室内での飛散、室内空気中での飛沫核の挙動とウイルスの不活化、室内の換気、室内空気の清浄化、室内における沈着と再飛散に関して情報を収集・整理しております。ウイルス一般、飛沫や換気の話などについては、ある程度の期間の多くの研究の蓄積に基づいています。一方、特に新型コロナウイルスに関する研究成果については、信頼性に対する評価がまだ十分でない結果もありますが、参考になる情報が多く含まれていると考えております。今後、新しい研究成果が出るのに合わせて、改訂していきたいと思っております。これらの情報は、少し専門的すぎるところもございますが、皆様がこの感染症と付き合っていく中で参考になれば幸いです。

  「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」第一版(2020年4月25日公開)
                                                          (pdf資料 (第一版)

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